So What?

思考の筋トレ...のための読書メモ。

#15:小島寛之(2004)『文系のための数学教室』講談社(講談社現代新書)

本書は、数学を好きになるための本。好きこそ物の上手なれというように、何かを学ぶためには、それを好きになることが一番である。
つまり本書は、文系の人間がつまづくであろうハードルの部分を低くし、数学の世界へと誘う本といえる。

目次
序章 棒グラフで微分積分読解術
第1章 日常の論理と数学の論理
第2章 「距離」を規制緩和する話
第3章 民主主義を数学で考える
第4章 神の数学から世俗の数学へ
終章 数学は<私>の中にある

内容は目次にならって書くと以下のとおり。
序.学校では習わない微分積分微分積分の「読み方」について。
1.昨今の流行、論理的な思考について。
そもそも論理的とはどういうことなの?「シンタックス」と「セマンティクス」。数理論理学を用いて解説。
2〜3.民主主義とか宇沢弘文の話(正直イマイチだった)
4.パスカルは、確率論を用いて神の存在を証明?
現代の確率論は格段に進歩したが、その最たる理論であるブラック=ショールズを中学生レベルの数学で説く。
5.数学的感覚は、われわれの中にすでに潜んでる。

入り口から先は難しいが自分で探すことになるだろう。当たり前の話だが、本書ぐらいのレベルを理解できるのは全然違う。例えて言うなれば、音楽を聴いて楽しむのと演奏できるぐらい違うだろうか...。当たり前の話だけれど、これより前に進みたければ自分で手を動かすしかないのだ。

文系のための数学教室 (講談社現代新書)

文系のための数学教室 (講談社現代新書)