So What?

思考の筋トレ...のための読書メモ。

#12:村上春樹(2012)『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2011 』文藝春秋(文春文庫)

村上春樹初のインタビュー本。
580ページもある。正直長過ぎかな。インタビュアーによって重複する質問もかなりあって、純粋な読み物としては微妙な本。ただ、大塚英志宇野常寛村上春樹に関して言ってることと左程矛盾する様な内容を春樹が答えている訳ではないので、春樹に関心のある人は改めて春樹の口から物語の構造やコミットメントについて彼の考えを聞ける内容になっている。

あと、先日書評した、助川幸逸郎(2013)『謎の村上春樹プレジデント社の下記内容についても本書で春樹自身がその主張とほぼ同じことを言っている。まぁ、繰り返しになるが本書は改めて春樹の口から自分の小説について聞くというもの。それ以上でも以下でもない。

・春樹の小説は「体験型アミューズメント」だ
→思想や主張を打ち出すタイプではない
→みずから体験して初めて価値が生まれるもの
・春樹は日本の純文学小説の2つの潮流(私小説=パンクロック派と本格小説=教養主義)には分類できない、スリップ・ストームというサブカル派である

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読了日:2015/5/2
レート:★★★☆☆