So What?

思考の筋トレ...のための読書メモ。

#1:三島由紀夫(2005)『潮騒』新潮社(新潮文庫)

新治と初江の若い二人の純愛を描いた小説。

「机をかこんで何か熱心に話していた連中は、新治の顔を見て、一瞬沈黙に陥った。潮騒だけが、その殺風景な部屋いっぱいにただよい、まるで部屋には人っ子一人いないように思われた。」(p.108)

タイトルの「潮騒」とは、小さなムラ社会に漂う空気のメタファー。
その空気を破るのは、神への祈りでも、願掛けでも、迷信を信じる事でもなく、冒険を切り抜けた自分の力だ。
という、意外とマッチョな物語。

読了日:2015/3/15
レート:★★★☆☆

潮騒 (新潮文庫)

潮騒 (新潮文庫)